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   KO_HOUSE
焼き物の里「壺屋」と共に・・・
1階店舗入口を臨む 古い壺屋の通りへ続く玄関口

住宅兼店舗・製陶工房

□用途地域:第二種中高層住居専用地域
□構造:鉄筋コンクリート造2階建て
□敷地面積:345.06平方メートル(104坪)
□建築面積:219.90平方メートル(67坪)
□延床面積:358.10平方メートル(108坪)
□建蔽率:63.73%(70%)
□容積率:103.78%(160%)

□1階:店舗・製陶工房
□2階:住宅
□竣工日 2005年2月

□建築施工:金城建設
□設備施工:新栄設備工業
□電気施工:省設備


通り側の初期の計画イメージ


崩れる危険性があったことと、レンガ造で歴史性がないとの指摘でやむを得ず除却することとなった既存塀に代わり、石積みによる塀に見立てた壁を新たに設けオオイタビを植栽した。

 現在の壺屋では製陶工房を建てることはできません。

建築基準法上「工場」の扱いを受け、また用途地域により制限されている為です。
 今、壺屋にある製陶工房は法規制以前よりある建物等で既存不適格ということになり、今は特に問題ありませんが再建築することができないのが現状です。 年々工房も減ってきて、観光上の意味でもこれからの壺屋のイメージが問われ続けています。

 先祖代々の働いた歴史ある町に再び戻って伝統工芸を継ぎ、そして地域に貢献したいという施主の熱い想いから本計画はスタートしました。

 もちろん、公害など近隣に迷惑をかけることがあってはいけませんので、近年の窯の性能も上がり煙の問題も解決されてきていることから、付近の環境を守り貢献するということで市と話合い、また公聴会を開き地域住民とも議論をした上で「建築許可」というかたちで建築することができました。

 住宅併設店舗・製陶工房ということで結構な容積が必要でしたが、通り側の圧迫感などに考慮して勾配屋根をつけるたりすることで、できるだけボリュームが小さくなるよう計画しています。

また、壺屋に相応しい景観を演出する為に、道路から連続して見える赤瓦の屋根、石垣をイメージした外壁の石積み、その石積みに這うオオイタビの緑を植えています。

 その他、昔の壺屋に生えていて、焼き物製作の為の道具として加工したりして使用したという竹を植えてたり、工事前に埋蔵物調査を行った際に出てきた石を外溝の一部に利用することで少しでも当時のイメージに近づくよう意識しています。



 ヒンプンから延びた琉球石灰岩の塀が
壺屋の古い面影の残る「いしまち通り」へ
人々をいざなう

居間に向かう対面式キッチン
天井の高さの違いが明るさの変化と
心地よい躍動感を与える

壺屋に新しい焼窯が搬入される
業者だけでなく施主・施工者も総出で運ぶ

壺屋自治公民館にて開かれた公聴会後
町民の壺屋への熱い想いは
会が終わってもなお冷めやらぬ

店舗内観
ショーウィンドウ越しに焼き物を介して
通りと店舗が一体となる

職住近接した当時のスタイル
新工房にて新たな「壺屋」を担う

壺屋やちむん通りから顔を覗かせる大きなシーサーに赤瓦、
琉球石灰岩のヒンプンに掛かる陶器製の看板が
壺屋の古い裏通りへの目印!

住宅内観
左:一番座の床の間
中央:様々な行事に対応する為の続き間
右:子供部屋より居間を臨む、上部は屋根型を利用したロフト

左:住宅玄関にヒンプンに見立てた琉球石灰岩
中央:施主の製作による陶器を利用した手洗いボウル
右:ライトコートからの光を浴びる白で統一された浴室

那覇市教育委員会による埋蔵文化調査中の風景
沢山の焼き物や石垣跡が出てきました。
古いトイレ跡もでてきてその排水計画に一同驚きました

図面やその他の資料をご覧になりたい方は、ぜひアトリエ・ノアへ御連絡ください。